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立夏・ビブリオ花畑だより

 昨日(5月4日)のみどりの日は、ビブリオ前の花畑の手入れをして過ごしました。草を引き、石を除き、ヒマワリの種を植え、双葉の出たオシロイバナを移植しました。穏やかなゴールデンウィークの一日です。

 水路の脇のスギナを引き抜いていたら、流れにキラキラと震えるものが視界に入りました。白い体に透明の羽。もがく足。羽化したてのトンボです。どうやら水に落ちて飛べない模様。そっと石の上に置くと、いつの間にやら消えていました。

 スギナのはびこる中に、ピンクのかわいらしいカタバミを見つけました。気が付けばこの葉はあちらこちらに。掘れば球根も至るところに。このカタバミが広がる花畑も可愛らしいと思いながら、もくもくと手を動かしました。

 

 遠くを見ると、麦の実りが黄金に輝いています。柑橘の花から爽やかな香りが漂ってきます。空には鯉のぼり。翌日は子どもの日。「かなへびがいたよ!」「バッタの赤ちゃん!」手伝ってくれる子どもたちの声も賑やかで、それだけで力をもらいました。

 ご近所の方と挨拶を交わしながら、地面にうずくまり過ごした一日。何でもない日の穏やかで豊かな時間。
 そして今日は子どもの日。立夏、蛙始鳴、かえるはじめてなく。夏の気配が始まります。