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『手話で伝える伊予市の民話』DVDが届きました!

それぞれの個性を発揮して、協力して作り上げられたDVD。

私設図書館ビブリオAAに、DVD『手話で伝える伊予市の民話』が届きました。制作は伊予市「咲む」を観る会実行委員会です。この委員会は、2年前に、ろうの女性が地域活性化に奮闘する映画「咲む」を上映しました。その収益を社会貢献に活用しようと、このDVDを作成したのです。

 

このDVDは、関わっている人それぞれが、特技を生かして協力して作られています。紙芝居の絵を描く人、手話をつける人、音声を読み上げる人、DVDを制作する人、事務やコーディネートを担当する人。

 

そして、収録されているのは、「銀杏狸」「山吹御前」「天狗」「森の扶桑木」の4作品。どれも伊予市の民話です。

 

実は、私(いよ本プロジェクト代表 岡田)も、このDVDに関わっています。伊予市の旧中山町佐礼谷にある「山吹御前」の民話の読み上げを、担当させてもらいました。

私が住んでいる地域は佐礼谷ではありませんが、ここ数年、読み聞かせのために、佐礼谷小学校には毎月通っています。通り道にある「山吹神社」は身近な場所。担当させてもらって感謝の気持ちでいっぱいです。

 

港南中学校での収録の様子はこちら。

 

 

緊張したり、地名のイントネーションに苦戦したりの体験でしたが、貴重な経験をさせてもらいました。何よりもとても楽しかったです。お声がけ頂き、ありがとうございました。

 

私が読んだ「山吹御前」の紙芝居の表紙絵はこちら。

 

 
これらの紙芝居の絵も、すべて伊予市の手話サークル「伊予ハンズ」のメンバーや、絵が得意な聴覚障害者の方が書いています。「山吹御前」は美しい絵が民話の悲しさを伝えてくれ、「天狗」や「銀杏狸」は、ユーモラスな絵が楽しさを伝えてくれます。そして、どの絵にも共通して言えるのは、さらに温もりを伝えてくれていることです。

 

もちろん、それぞれの手話や音声にも注目して下さい。手話と音声の対比も面白いかもしれません。手話が決して特別なものではなく、身近な表現だと気が付くかもしれません。このDVDは、そんな楽しみどころが満載の作品です。

 

 

こちらのDVDは、私設図書館ビブリオAAの資料として登録しました。興味ある方がいらっしゃいましたら、ビブリオAAで視聴することができます。ぜひ、お声がけ下さい。

 

多くの方に見てもらいたいDVDです。伊予市の民話を知る、手話を知る、そして、それぞれが得意なことで協力して完成した作品だと知ってもらえたらうれしいです。

 

有料オンライン記事ですが、愛媛新聞にも取り上げられました。可能な方は、どうぞこちらもご覧下さい。


愛媛新聞 2023年7月19日(水曜日)

地元民話 手話と語りで 伊予市のグループ、紙芝居・DVD制作 聴覚障害者ら市民有志20人 特技生かし協力
https://www.ehime-np.co.jp/article/news202307190029

愛媛新聞 2023年12月15日(金曜日)
「障害者に目を向けて」手話付き民話DVDを伊予市・港南中に寄贈

https://www.ehime-np.co.jp/article/news202312150056

 

こちらの上映会も、ビブリオAAで開催できたらと思っています。


 

★私設図書館ビブリオAA、次回の開館日は2月17日(土曜日)です。14時から18時まで。13時からは「ひたすら読書会」です。

 

★2月17日午前中に、アンガーマネジメントキッズ講座を行います。詳しくはこちらをご覧下さい。