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自分の時を刻む

車を運転していたら、柿の木が目に留まりました。秋に見かける深い緑ではなく、さわやかな黄緑色の葉っぱです。つやつやとした光が眩しい初夏ですね。

 柿の実りはもちろん秋ですが、夏の前に小さな青い実を発見したのは、去年か一昨年か、ここ最近のことでした。夏の間に柿は少しずつ実を太らせていくのだと、初めて知りました。

 車を停めて写真を撮っていたら、鶯の鳴き声が聞こえます。春の初めのおずおずとした練習ではなく、自信に満ち満ちた「ホーーーホッケッキョッ!」

 片仮名表記をすると間が抜けていますが、「あなた今、ふんぞり返って鳴きましたね。」そう思うほど見事な鳴き声でした。

 

 足元に目をやるとナヨクサフジ。紫の花が広がっています。「弱草藤」と書くけれど、草取りは大変だろうな、いやいや、カラスノエンドウに似ているから、案外根っこは抜きやすいのかもしれない。

 根っこは抜きたいけど、草取りの気を抜くことはできません。道端の草の取り方まで想像してしまいます。

 今日は4月の終わりの日。明日から5月。天気も良く、草刈り機の音も聞こえます。

 

 カレンダーをめくれば一枚ですが、小さな変化を感じることが、自分の時を刻んでいくことかと思います。過ぎてしまえば一年なんてあっという間。そう笑いながらも、時の変化を楽しめる毎日でありますように。

 明日、5月初めの日は開館日。14時から18時まで、お待ちしています。13時からの「ひたすら読書会」もどうぞ。ビブリオAA前の花畑の変化もお楽しみに。


★5月7日(土曜日)は、手づくり交流市場「町家」で古本交換会です! 詳しくはこちらをご覧ください。