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伊予最古の図書館「古学堂」修復支援

 愛媛県大洲市にある「古学堂(こがくどう)」をご存じでしょうか。

 

 始まりは「坂本塾」と呼ばれ、約320年前、神職の子弟養成のために開かれた私塾でしたが、後に庶民に開放され、志ある者であれば誰もが学べる教育施設となりました。

 文庫が建てられたのは寛延3年(1750年)、約270年前です。蔵書は約1,500冊が現存、貴重書も含まれた四国でも有数の古典籍コレクションがあるそうです。

「これからの学問は広く庶民に開かれるべき」
子どもの教育を重視して、文庫に続き、学室を建設、古学堂は明治9年(1876年)まで運営され、五稜郭を設計した武田斐三郎、蘭学者の三瀬諸淵などの人材を世に送り出しました。

 身分に関係なく、学びたいと意欲ある人に開かれた文庫、そして学室。まさに伊予最古の「図書館」ですね。 

 ビブリオAAにも、常磐井忠香さんの本があります。

『大洲・肱川の畔にて 古学堂を守り続けた一家の物語』常磐井忠香(著)アトラス出版



 この古学堂が、2018年西日本豪雨の浸水被害に遭いました。建物は全壊。蔵書・道具類も大きな被害を受けました。建物は3年後の今でも手付かずのままで、崩壊の危機を考えると、早急な修復を必要としています。

 伊予最古の図書館「古学堂」修復支援、現在クラウドファンディングが行われています。1月10日現在、残り14日。ご興味ある方はぜひ、こちらで詳細をご覧ください。




 全ての人に学びの機会を。
 個人的に、ぜひとも、残したい建物、資料だと思います。


★ビブリオAA、1月の開館日、活動予定を更新しました。詳しくはこちらをご覧ください。

★次回の開館日は1月16日(日曜日)です。14時から17時まで。13時からは「ひたすら読書会」を開催します。

 

★1月15日(土曜日)は、今年最初の古本交換会です。