本日は1月7日。七草粥の日ですね。
ふと思い立ち、広辞苑をめくってみると、以下のように書かれていました。
ななーくさ【七草・七種】
①七つの種類。なないろ。いろいろ。
②春の七種の菜、即ち芹(せり)・薺(なずな)・御形(ごぎょう)・繁縷(はこべ)・仏座(ほとけのざ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)の称。古くは正月七日に羹(あつもの)にした。後世は、これを俎(まないた)に載せて囃してたたき、粥に入れて食べた。
③秋の七種の草花。ー以下省略ー
④「七種の節句」の略。
そして、【七草粥】、【七草爪】と続きます。
春の七草は子どもの頃から呪文のように唱えており、諳んじることはできますが、このような難しい漢字を書くのだな、と感心しました。読み仮名がないと読めません。
ちなみに、ナズナはペンペングサ、ゴギョウ(オギョウとも言う)はハハコグサ、ハコベはよくセキセイインコにあげていたハコベ、ホトケノザはコオニタビラコ(ピンクの花のホトケノザではありません)、スズナは蕪、スズシロは大根のことです。
散歩好きとしては、なじみのある野草が多くて嬉しいですね。
そして、羹(あつもの)を引いてみます。
あつーもの【羹】(熱物の意)菜・肉などを入れて作った熱い吸い物。
この漢字【羹】の成り立ちも気になるところです。羊に美しい。漢字研究の第一人者、白川静さんの本を読んで確かめてくなります。
そして、囃して、食べた? お囃子は聞いたことあるけれど、、、とページをめくると、
はや・す【囃す】
①囃子(はやし)奏する。②声を出して歌曲の調子をとる。③うまくさそって気分を起させる。④声を立ててあざける。
これは、七草粥の行事をより詳しく調べてみたくなる。
ちなみに、【七草・七種】の前にあった言葉は【名鳴女】、後ろにあった言葉は【魚子・斜子】でした。これも大変興味深い。
そして、本日の広辞苑は、第二版補訂版昭和五十一年十二月発行です。(これ大事)
今朝は炬燵でこのブログを書いていますので、正座した膝の上に厚さ9.5cm、重さ約3.9㎏の広辞苑をのせていると、何かの拷問の図のような気もしますが、それもまたネタとして。
さあ、今日は人日。七種の節句。七草がゆを作って、爪を切りますよ。
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