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わくわくのその先に

 「お母さん、今日は空に人工衛星が見えるんやって!!」小学生の子供が、帰るなり息を弾ませてこう言いました。

 

 よくよく話を聞いてみると、夕方18時過ぎから国際宇宙ステーション(ISS)の通過が愛媛でも見えるというのです。

 正直を言うと、忙しい時間帯でしたが、子供のわくわくする声に熱量を感じ、用事を早く済ませ、近くの坂を上り待ち構えようとしました。

 

 ところが、見上げるともう小さい光が空を通過しています。「早いな」と声をもらすと、「90分で地球を1周するんよ!! 早いんよ!!」と、大きな声。

 雲にかくれ、再び現れを繰り返す東の空の光を、親子三人で追いました。

 帰りの西空は茜色。前を歩く子どもたちは黒い影です。子どもが興奮している様子を見るのは、親としてうれしいですね。このワクワクの体験を大切にしてほしい。

 さらに本の知識へと繋がればいいなと、余計なことも思います。親が本を差し出すのではなく、ワクワクから子どもが本を見つけてくれるといいですね。

 国際宇宙ステーション(ISS)にある日本実験棟の名前は「きぼう」です。


★10月10日(日曜日)は、古本交換会です。
★次回の開館日は、10月13日(水曜日)14時から19時まで。