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ヘレン=ケラーとの再会

 小学1年生の夏休み、初めて読書感想文を書いた本。

 先日の古本交換会でのこと、交換本の除菌作業中、ふと手がとまりました。「この本は見覚えがある」

 講談社から出ている火の鳥伝記文庫

ヘレン=ケラー、今西祐行(訳)『三重苦の奇跡の人 ヘレン=ケラー自伝』でした。

 

 発行は昭和56年。まさに私が1年生の頃に出版された本です(年がばれます)。表紙の一角と裏表紙に描かれた火の鳥のマークまで覚えています。

 

 残念ながら自分が選んだ本ではなく、母が読書感想文用に購入してきた本でした。当時どんな感想を持ったか、覚えてはいません。

 

 しかし、この本の装丁ははっきりと覚えています。古本交換会で、約40年ぶりに再会。家にあった本はどこへ行ってしまったのか。懐かしいですね。

 

 訳が今西祐行さんであることにも、驚きました。『肥後の石工』を書かれた今西祐行さんを知ったのは大人になってからですが、小学生の時に私は出会っていたのですね。

『肥後の石工(いしく)』は、江戸時代後期に実在した「肥後の石工」岩永三五郎が薩摩藩に招かれた史実を基にして記された児童文学です。日本児童文学者協会賞、NHK児童文学奨励賞、国際アンデルセン賞国内賞を受賞しています。

『ヘレン=ケラー自伝』
古い本ではありますが、ビブリオに登録させてもらいます。来年の夏休みには、お母さん世代が子どもの頃に読んだ本として、読書感想文の時期におすすめしたいと思っています。


★いよ本プロジェクト私設図書館ビブリオAA、本日18日(土曜日)14時から19時まで開館しています。13時からは「ひたすら読書会」。次回の開館日は、9月22日(水曜日)14時からです。