英国王のスピーチ(DVD)

　先日、伊予市の古書店「はぶ・ふぁんだんご」にて、中古DVDを購入しました。

『英国王のスピーチ』
　2011年のアカデミー賞において、作品賞、主演男優賞、脚本賞、監督賞を受賞した作品です。

　国王はことばで国民に語りかける。

　しかし、英国王ジョージ6世は吃音に悩んでいた。うまくいかないスピーチ、厳しかった父、王位を捨てた兄、そして自分は王になどなりたくなかったと嘆く。

　そんな彼を献身的に支える妻が、一人のセラピストを探し出した。紆余曲折を経て、セラピストの治療を受ける国王。

　そして世界は第２次世界大戦へ。求められる国王のことば。全国民に向けて語り掛ける彼のスピーチは、果たして人々の心に届くのか。

　このセラピストがユーモラスで型破りで、国王との当意即妙な言葉のやりとりにくすっと笑ってしまいます。吃音を治す方法を伝授しただけでなく、吃音の原因をつくっていた国王の心をひとつひとつほぐしていきました。

　対等な関係をのぞみ、一人の友人としての国王に正面から向かいあったセラピスト。目の前にいるのは、国王ではない、ひとりの友人。

　主演は英国王役コリン・ファースですが、クレジットにはセラピスト役ジェフリー・ラッシュが並列されており、鑑賞後の心に好ましく映りました。

　ブックレットには、実際に国王ジョージ６世が読んだスピーチ原稿も添えられています。実際にあったお話です。