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図書館で、花の種をどうぞ。

『Life』という絵本をご存じでしょうか。
くすのきしげのり(作)松本春野(絵)瑞雲社から出版されています。

 ふとした話の流れから、この絵本を教えてくれたのは、ある女性でした。いつかこの絵本のようなお店がしたいと、語っていました。

 町の外れにある小さなお店「Life」。こちらでは、何かを販売したり、サービスを提供していたりするわけではありません。ただ、必要なものや気に入ったものがあれば、持ち帰ることができます。そして、変わりに何かをおいていくのです。

 ある日一人のおばあさんが持ってきたのは、春にさく花の種でした。そして、おばあさんは写真立てを手に取りました。次にやってきた男の子は、花の種が入ったふくろを一つ手に取りました。そして、、、

 誰かが何かをおいていき、そして何かを持って帰る。

 そういえば、伊予市内にあるはぶ・ふぁんだんごという古書店にも、物々交換棚があります。先日上映された『台北カフェ・ストーリー』という“交換”をキーワードにした映画の鑑賞料は、なんと、モノと交換でした。こちらの試みも面白いですね。

 ちなみに、私たちいよ本プロジェクトが行っている活動の一つにも、古本交換会があります。交換されていく中で、生まれる変化、始まる何かがあるのかもしれません。

 この絵本をふと思い出したのは、先日の開館日に花畑の種を採取したからです。ニゲラ(クロタネソウ)と、パクチー(コリアンダー)、ディルの種がたくさん採れました。どれも可愛らしい花が咲きますし、パクチーとディルはお料理にも使うことができます。

 ビブリオAA前の花畑では、いよ本プロジェクト参加者それぞれが好きな花を植えています。今回、種の持ち主に了解を得ましたので、もし欲しい方がいましたら、少しではありますがお裾分けします。どうぞ、ご来館下さい。

 あなたが育てた植物の種と交換しても面白いですね。


★ビブリオAA次回の開館日は、21日(水曜日)14時から19時まで。
13時から14時までは、コラージュワークショップを行います。はさみ・のり持参。参加費300円(入館料含む)
ご不要な雑誌がありましたら、お持ち下さい。