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伊豫市のむかし話

 日本五大昔話をご存じでしょうか?「桃太郎」「かちかち山」「猿蟹合戦」「舌切り雀」「花咲爺」。室町末期から江戸初期にかけて成立した代表的な5つの昔話として、大辞泉に書かれています。

 では、あなたが住む地域の昔話はご存じでしょうか?「平岡城の千人がくれ」「大蛇の化身」「銀杏狸」「森の扶桑木」「桜崖の地蔵尊」「猿神さま」「五色浜の石」。これらは私が住む伊予市の昔話です。1981年に発行された「伊豫市のむかし話 伝説」(伊豫市教育委員会)から拾い上げました。(旧伊予市であり、旧双海町・旧中山町は含まれません)

 

 昨年、IYO夢みらい館(伊予市文化交流センター)は、これら昔話の動画を作成、youtubeで公開しました。「読み語り 伊予市のむかし話ー伝説シリーズ」を検索して下さい。その後、旧双海町・旧中山町の昔話動画も追加されました。https://www.youtube.com/playlist?list=PLbsijs28xPdakiZFSIR0iKu8oJmycVExZ

 そういえば、私が子どもの頃は、お話をよく祖母にせがんだものでした。残念ながら話が上手いわけでもなく、いつも単純で退屈して終わったと記憶していますが、朴訥な語りに耳を傾けた感覚はあたたかく今も心に残っています。

 同じ小学校で読み聞かせをしているメンバーが、伊予市の昔話を語り聞かせると、知らない子どもが多くて毎回驚かれると話していました。もしかしたら天狗や神様がいるのかも。昔話を知ると、普段見上げている山が違うものに見えるかもしれません。「伊豫市のむかし話 伝説」はビブリオAAでも貸し出しています。ぜひ、ご覧ください。開館日のお知らせはこちらです。