これも学習マンガだ！

「学習マンガ」と聞くと、どのようなマンガを思い浮かべますか？　小学校の図書室に並んでいた「日本の歴史」「世界の歴史」、伝記やことわざ・四字熟語集でしょうか。

　2020年度版「これも学習マンガだ！」公式ハンドブックとポスターが、ビブリオAAに届きました。日本財団の助成事業「これも学習マンガだ！～世界発見プロジェクト～」（マンガナイト主催）が、新たに加えた50作を含め、学びに役立つマンガ250作を紹介しています。

　例えば、このハンドブックに掲載されているビブリオAAの蔵書を紹介してみると…。

『金魚屋古書店』『陰陽師』『ギャラリーフェイク』『いちえふ』『弱虫ペダル』『健康で文化的な最低限度の生活』『ミステリと言う勿れ』『漫画　君たちはどう生きるか』

　「学習マンガ」と言っても、我々にお馴染みのストーリーマンガが多く選ばれているとわかります。「日本のマンガはある意味全ての作品が『学習マンガ』でもある」。これは、選書委員長の里中満智子さんがハンドブックの冒頭に書いている言葉ですが、選出されたタイトル以外にも、実に多くのマンガから私たちは学んでいるような気がします。

　個人的なことを言えば、今、私が読んでいるのは『ペリリューー楽園のゲルニカー』武田一義著　白泉社。太平洋戦争末期、南方ペリリュー島に配備され食糧不足に苦しむ兵士たちの姿は、何ともやりきれません。「マンガ」という表現手段だから伝わってくることもあるのでしょう。

　公式ハンドブックとポスターはビブリオAA内に掲示しています。ぜひ、ご覧ください。そしてまた、読後の感想や、あなたが選ぶ学習マンガも教えてもらえたらと思います。