学びの権利

伊予小学校、令和5年度の読み聞かせが始まりました。

まず私が担当したのは3年生でした。

 

さて、何の絵本にしようかと、悩みに悩み、この1冊を選びました。

 

 

『ぼくのブック・ウーマン』ヘザー・ヘンソン(文)デイビッド・スモール(絵)藤原宏之(訳)さ・え・ら書房 初版2010年4月 978-4-378-04124-7

 

(あらすじ)

カルは、高い山の上に住んでいるので、学校へ通うことができません。もちろん図書館なんてないし、本を読みたいと思ったこともありませんでした。ある日、馬に乗った女の人が、カルの家に本を持ってやってきて…。今から、80年前のアメリカ・学校にかよえない不便な場所でくらしている子どもたちへ図書館の本を運び続ける人がいた。

 

以上、版元ドットコムより。

 

 

 

 

 

移動図書館の元となるお話です。

本を読む権利は、図書館の近くに住む人だけ?

 

学ぶ権利は、学校の近くに住む子どもだけ?

 

図書館の近くに住む人は一部です。

そして、図書館に行くことが困難な人もいます。

その人の手元にも本を届ける。

 

読書の権利は誰にでも等しくあるのです。

 

 

少し長いお話です。子どもたちはそこまでは感じないでしょう。

しかし、私はその思いを込めて読みたいと思いました。

当たり前にある学びの権利にも、長い歴史がありました。

 

そして現在、私たちが当たり前に享受しているものを、受け取れない人がいるかもしれない。

 

当たり前を当たり前だと麻痺してしまわないように。

 

 


多数か少数かではなく、たった一人でも困った人がいれば、その不便を解消したいですね。

小さな声が、救われる世の中でありますように。

 


 

★私設図書館ビブリオAA、次回の開館日は5月27日(土曜日)14時から18時まで。13時からは「ひたすら読書会」です。

 

★5月28日の交流会は満席となりました。ありがとうございました。