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子どもに本を贈る日

柱の傷は おととしの 五月五日の 背比べ

 

今日は5月5日、子どもの日ですね。

 

そして、「子どもに本を贈る日」でもあります。

 

本の取次・株式会社トーハンが2000年に定めたもので、たくさんの子どもに読書の喜びを知ってもらいたい、そんな願いが込められているそうです。

 

 

 

子どもに本を贈る。

 

あるいは、子どもの頃に本を贈られた。

 

皆さんにはどんな思い出がありますか?

 

 

私は父親からもらった本のことを思い出します。

 

それは、小学校高学年の頃でした。

 

『すべてが別のように』イレーナ・ユルギェレビチ(著)田中槙子(絵)、内田莉莎子・小原いせ子(訳)金の星社

どんな状況でもらったのか、残念ながら覚えていませんが、大人びた本だなぁ、と思った記憶があります。

 

小さい頃から読書が好きな私に、父親はよく本を買ってくれました。そして、それは私が書店で選ぶことがほとんどでした。

 

ただ、中には父親が選んで買ってくれた本が数冊あり、『すべてが別のように』はその1冊です。

内容も実は覚えていないのですが、実家にはあるはず。もう一度再読してみようと思います。

 

 

 

しかし、内容は覚えていなくとも、父親が選んでくれたという思い出は、この年になっても強く残っています。

 

私のことを考えて選んでくれた。忘れることはありません。

 

 

 

子どもの頃の読書体験が重要なことは、皆さんもご存じだと思います。

 

発達段階や年齢に沿った本、児童心理など、子どもの読書の意義についてたくさん語られていますが、ただ、難しいことを考えず、お子さんに贈りたい本を贈ってはどうでしょう。

 

 

 

親が選んでくれた本。

選んでくれたという思い。

 

きっと、心に残ると思いますよ。

 

 

 

「子どもに本を贈る日」をきっかけに、本を選んで贈ってはみませんか?

 


★私設図書館ビブリオAA、次回の開館日は5月7日(日曜日)です。14時から18時まで。13時からは「ひたすら読書会」です。

 

★5月7日(日曜日)は、18時半から「朗読を聴いてみよう」も開催します。詳しくはこちらもご覧ください。