さて、本日は前回のブログの続き、いよ本プロジェクト交流会で行った、俳句ラフィティー吟行の模様をお伝えします。
前回のブログはこちらをご覧下さい。
さて、直観讀みブックマーカーで、それぞれの俳号が決まったところで、ワークショップ本編(俳句ラフィティー吟行)に入ります。
まずは、考案者である風来松さんに、俳句ラフィティーの説明をしてもらいます。
風来松さんのこれまでの作品を見て、俳句ラフィティーを初めて知る皆さん。
俳句ラフィティーとは、俳句とグラフィティー(落書き)を組み合わせたアート。
通常、俳句と言えば、紙に文字だけを書くものを想像しますが、俳句ラフィティーは違います。俳句ラフィティーの出来上がりは、一枚の写真。ですから、作品は、その写真に切り取られた風景、置かれた小物、そのバランス、全てが含まれます。
もちろん、俳句も書き込みます。その文字の大きさや並び、文字を書く筆記用具は何かも重要で、その選択や感性は人それぞれ。だからアートなのですね。
風来松さんが用意してくれた、石やチョークも大切な小道具となる理由に納得です。
この俳句ラフィティーを詳しく知りたい方は、ぜひ、マルコボ.コムが発行しているHAIKU LIFE MAGAZINE『100年俳句計画』をご覧下さい。毎号巻末に掲載されています。
そして、いよいよ吟行タイムに入りました。
本当はここで、各自森林公園内に散らばり、屋外でのびのびと楽しんで欲しかったのですが、残念ながら小雨は降り続けている。皆さん、主に室内や建物の中、そしてひさしがあるデッキで、それぞれ頭をひねった様子でした。
ちなみに、「本能寺」が作った作品はこちらです。
窓の外、雨の向こうに見える桜、雨にも桜が映っているような気がしました。
俳句ラフィティー初心者の「本能寺」には、石も大変ありがたいアイテムでした!
それぞれ作品ができたら、鑑賞会を皆で行いました。自分が作って終わりではない、人の俳句を知ってこそ、深まる気持ちや気づきもあります。それぞれの写真をスクリーンに映し、作者に思いを話してもらいました。
言葉だけじゃない、風景や小物、そのバランスも大事な要素ですが、文字のにじみや、写真のぼやけ方なども、俳句ラフィティーを作る一つの要素だと知り、皆さんの感性の豊かさに、表現方法に目からウロコが落ちます。
生憎の雨模様でしたが、その雨が存分に生かされていたことも驚きました。
俳句は、特殊なものではなく、身近にあるものかもしれません。自分が今、感じること、思うことが表現できる大切な一つの方法なのか。
そして俳句ラフィティーを楽しんで、俳句の表現も様々あるし、俳句ラフィティー自体の表現方法も様々あることがわかりました。
私にとっては、俳句の形式や格式が、俳句を遠ざけていたような気がします。表現はもっと自由でいい。俳句ラフィティーを楽しんで、そう思いました。
講師の風来松さん、ありがとうございました。
桜だけでなく、モクレンやコブシもきれいな雨の日の森林公園。
楽しいお花見交流会に、ご参加ありがとうございました。
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