いつも古本交換会に来られるお客様が言いました。「この本は絶対にここには持ってこない!!」
手にしているのはフランスで出版されたクロスステッチ(刺繍)の本。
「フランスの糸と日本の糸では、品番が違うのよね~。」と、心得があるご様子。
かねてからクロスステッチも趣味で楽しまれていたのでしょうか。
「辞書を引きながら本を読むと、それだけで半日過ぎるのよ。」と、外国の本にも慣れています。
その方がこの本を開いた時に、表情が変わりました。
「この本を持ってきた人にお礼を言ってほしい。大切にしますと伝えてください。」
「この本を持っているだけで、幸せになる。とてもきれい!!」
古本交換会でそう言って頂くと、こちらもとても嬉しい気持ちになります。
どなたか必要な方のもとへと、持って来てもらった本が、こうして、求める人の手に渡る。
その方は交換した本を読み終えると、いつも感想を添えて持ってきますが、
「この本だけは絶対にここには持ってこない!!」と大きな声で宣言されました。
はい。もちろんです。大事にお持ちになって下さいね。
1冊の本があるだけで幸せになる。
そんな本との出合いが、これからもたくさん起こりますように。
30回目の古本交換会は、伊予市南伊予の上野地区公民館で無事に終了しました。
訪れて頂き、ありがとうございます。
次回の古本交換会は、9月10日(土曜日)、手づくり交流市場「町家」で行います。
詳しくはイベントのお知らせもご覧下さい。
背表紙で作ったレインボー文庫。
図書館でもない、書店でもない、古書店でもない、
いよ本プロジェクトの「古本交換会」で、
幸せな本との出合い、そして出会いがありますように。
★次回のビブリオAA開館日は、9月7日(水曜日)14時から18時まで。13時からは「折り紙愛好会」です。
★9月10日(土曜日)は、手づくり交流市場「町家」で古本交換会です。
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