· 

高校生の読書日記

いつも古本交換会に来てくれる、高校生のAちゃんのお話です。

 

 先月の古本交換会のこと、一枚のB5の紙を手渡されました。いつもお祖母ちゃんと来てくれる、女子高生Aちゃん。もしや、これは本の感想ですか。読んだ日付と本のタイトル、3行から5行の感想がずらり、3月12日から4月4日まで13冊も並んでいます。単なる好きか嫌いかではなく、小説の中の視点や展開、タイトルの付け方にも踏み込んで、感想もするどく書かれています。

 この感想文を読んだら、読んでみたくなる、あるいは読み返してみたくなるじゃあーりませんか。人と本を共有できる。これが本のいいところですよね。古本交換会では、いつも読後の感想が飛び交いますが、文章に記して手渡されたのは初めてでした。

 

 さて、今月の古本交換会で会えるかなと思っていたところ、今回も四つ折りにされた紙を手渡してくれました。破られたノートが学生さんらしい、読書日記と書かれた、今回は5冊の感想文を読んでいきます。

 そのうちの1冊が、私は妙に気になりました。この本、すごく読んでみたいなぁ。

 

 「あ、ごめん。この本は友達に貸しちゃったから今日はない。」

 

 本が巡り巡る。高校生の時に友達と本を貸し借りするっていいですね。その友達とも、本の感想を共有できますやん。

 本を読む時間も楽しいものですが、感想をああだこうだと交わすことも、また読書の楽しみです。

 

 Aちゃん、また来月会いましょう。今度は岡田さんも、読書日記を持っていきますよ。


いよ本プロジェクトオリジナルトートバッグ、完売しました。ありがとうございました!

★次回の開館日は、5月11日(水曜日)です。14時から18時まで。13時から14時までは「作文マラソン」を行います。