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『ねこのふくびき』

 何気なく傍らにいるペットが、実はあなたをよく見ているのかもしれません。


 今日はビブリオAAの蔵書から1冊をご紹介します。

 

◆『ねこのふくびき』木内南緒(作)よしむらめぐ(絵)岩崎書店

 

 この本の著者木内南緒さんは、松山市にお住まいの方です。

 
 前作『AIロボット、ひと月貸します!』第35回福島正実記念SF童話賞大賞第36回愛媛出版文化賞を受賞されました。

 ねこの町のふくびきで、一等賞の『ねこのきゅうか』があたり、一日だけ人間になった飼い猫ルーク。そこでルークがしたいこととは、飼い主みゆちゃんの学校に行くことでした。

 しかし、何しろルークは猫ですから、通学もユニークで、国語、音楽、数学、体育、授業も一波乱。

 そして、給食が終わり、五時間目の道徳の授業になりました。

 騒ぎを巻き起こすルークに、みゆちゃんはちょっと疲れ気味でしたが、ルークが発表した作文を聞いて…。

 ふわふわした温かい気持ちが見えるようで、幸せに包まれるお話でした。

 思わず我が家の飼い猫に目をやります。

 

 ……何とも呑気そう。

 

 だけど、実は、私をよく見ているのでしょうか。

 心温かくなる1冊です。


★次回の開館日は、1月29日(日曜日)14時から17時まで。13時からは「ひたすら読書会」です。

 

★2月5日(土曜日)、いよ本プロジェクト特別編を開催します。「いよ本プロジェクトのこれから ー活動への思い、図書館の役割ー」詳しくはこちらをどうぞ。