· 

違いを感じる(コラージュ・ワークショップ)

頭で考えて理解するのではなく、その場でわかる・感じる時間です。

 ビブリオAAでは、ある本がきっかけとなり、コラージュ・ワークショップを毎月1回開催しています。今までの経緯はこちら。

 コラージュの方法はシンプルです。不要になった雑誌を持ち寄り、気になる箇所を切って、時には裂いて、貼り付ける作業を繰り返します。

 私たちのコラージュの特徴は、一人が一つの作品を作らず、参加者全員で一枚の作品を共同で作ります。(作品という言葉はしっくりときませんが、わかりやすく)

 鳥の子用紙を張り合わせた大きな紙を用意し、一人が一枚ずつ雑誌の切り抜きを順番に貼り付ける。5センチ角の小さな切り抜きもあれば、1ページをまるごと貼り付ける人もいます。それは本人の自由です。

 ルールは二つ。貼ったものを剥がさないこと。怒らないこと。

 

 順番に貼っていくわけですから、人が貼りつけた上に、自分が貼りたくなることもあります。もちろんその逆もあります。しかし、実際に自分の作品が隠れて心で怒りを覚えても、言葉に出しても、それを深刻に非難してはいけません。

 

 それもありと、受け入れます。

 

 コラージュだから収めることができるのかもしれませんね。

 

 また、参加者全員で一つの作品を作るということは、皆さんの切り方貼り方を見ているわけですから、人と自分の違いが如実にわかります。

 

 きっちり隅を揃える人、向きを合わせる人、斜めに貼る人、あえて雑誌の中の言葉を選び切り取る人、ちょっと浮かせて貼る人。

 

 頭で理解するのではなく、いろいろなやり方があるのだなと、すっと受け入れることができる。それもこのコラージュの特徴だと思います。

 そして隠れても、自分が貼ったものは確かにそこにある。完成の姿では隠れていても、自分が貼ったという事実はきちんと存在します。

 見えなくとも、それは誰かの呼び水となったのかもしれない。もちろん完成に至るまでの、自分の心の大切な動きの一つでもあるのです。

 

 回を重ねても飽きることがありません。

 参加者の感想はこちらです。

 来年の開館日でもコラージュワークショップを予定しています。

 ご興味ある方は、どうぞご参加下さい。参加費は300円です。(入館料200円含む)

 はさみ(カッター)、のりをご持参下さい。不要な雑誌のご提供、大歓迎です。